イジメ返し ~復讐の連鎖・はじまり~
復讐
ヒカリside
【ヒカリside】
「……――ただいま~」
玄関の扉を開けると見慣れない男物の靴が目に飛び込んできた。
若向きな靴。今度は年下の男……?
男女の楽しそうな声が奥にある母親の寝室から響いてくる。
小学生の時に母が離婚して以来、うちにはひっきりなしに見知らぬ男がやってくる。
ため息はもう出ない。
すっかり慣れっこだ。
「お母さん、ただいま」
「あらっ、ヒカリおかえり~!!お母さんちょっと取り込み中なのよ~」
「見ればわかるって」
ベッドの中に裸で寝転んでいる母に冷たい視線を投げかける。