イジメ返し ~復讐の連鎖・はじまり~
「ハァ―嫌だ。どうしてあなたの学校の子が殺人事件なんて起こすのよ。学校側もどうしてそんなことが起こる前に対処しておかないのかしら。ハァ、信じられない」
この日は、土曜日で学校が休みだった。
ダイニングテーブルで朝食を食べるあたしに聞こえるように、リビングにいるが母がブツブツと文句を垂れる。
「明日香も明日香よ。そんな問題のある子と仲良くしていたなんて。頭も悪ければ、人を見る目もないなんて……。あなた、本当に私の子なの?産院で入れ替わったなんてことないわよね!?」
「……――ごちそうさま」
トーストを無理矢理口に押し込んで、水で流し込む。
朝から母の小言を聞くのはごめんだ。
あたしは2階の自室に逃げ込んだ。