イジメ返し ~復讐の連鎖・はじまり~
愛海たちグループがあたしをターゲットに決めたと悟ったクラスメイト達は、波が引くようにあたしから距離を置いた。
教室に入っても誰も目を合わせようとはせず、はれもののように扱われる毎日。
誰だって自分が一番可愛い。
それはあたしだって一緒だ。
唯一の救いはミチルちゃんだけ。
ミチルちゃんだけは愛海達の目がある場所でも、普段と変わらぬ様子で声をかけてくれる。
ミチルちゃんのグループの友達はそれをよく思っていないらしく、あたしとミチルちゃんが接触しないように邪魔するようになった。
「……――楓子!!朝よ~!!早くご飯食べなさい!」
一階からお母さんの声がする。