イジメ返し ～復讐の連鎖・はじまり～

そのストレスからリバウンドし、１５キロ太った。


ダイエット前より５キロの増加。


痩せたことには気付かないくせに太ったことには敏感な男子。


『やべーよ、お前。クソデブ女じゃん』


『お前どんだけ肉食ってんだよ～』


『熊とか一撃で倒せそうじゃね？』


最初はからかわれていただけだったのに、次第にそれはイジメに発展した。


『お前がいると暑苦しいんだよ!!』


『くっせ―――！！こっちくんなよ豚！』


男子はあたしを徹底的に罵り、バイキンのように扱った。


そして、暴言は暴力にエスカレートしていった。


体重はあってもあたしは女だ。


殴られたり蹴られたりして平気なわけがない。


『荒野さんってばまた太ったんじゃない？』


『制服きつそうだよね……』


『何か見苦しいよね……。少しはダイエットすればいいのに』


『男子が暴力振るうのも仕方ないよね。女の子に見えないもん』


それを見ていた女子がコソコソと陰口を言う。