イジメ返し ~復讐の連鎖・はじまり~
やりたくない。こんなところで相撲をとるなんて屈辱以外の何物でもない。
見世物にされるなんてまっぴらごめんだ。
『嫌だ』とハッキリ言おうとしたその時、目の前に立っていたいじめっこの男の子が『ごめん』と蚊の鳴くような声で囁いた。
それと同時に、彼はあたしの制服の腰辺りを掴みあげた。
『うっ……くっ……』
彼は必死にあたしの腰に腕を回して持ち上げようとする。
彼の体重は推定50キロ。
倍以上あるあたしの体を持ち上げられるわけがなかった。