イジメ返し ~復讐の連鎖・はじまり~

いじめは卑劣な行為だと分かっていた。


けれど、一度その世界に足を踏み入れると後戻りはできなかった。



「……楓子ちゃん!!こんなのもうやめようよ!!愛海ちゃんだって反省してるし、心から謝ってるでしょ?」


「ミチルちゃんは黙ってて。それと、あと一歩でもこっちに向かって歩いてきたら今すぐここから石川のことを落とすから」


「楓子ちゃん……」


少しづつあたしと新村との距離を詰めていたミチルは渋々その場に立ち止った。


そして、シュンを自分の足元に下ろして隠した。


西園寺カンナはあたし達3人の様子を目を輝かせて見つめている。


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