イジメ返し ~復讐の連鎖・はじまり~

「いくら復讐したって、自分が苦しくなるだけだよ!?」


ミチルが叫ぶ。


「別に苦しくなんてならないよ。山田ヒカリ、広川明日香、荒野千代……3人を排除できて気持ちがスーッと軽くなったの。主犯格だった石川愛海を排除すればきっともっと気持ちが良くなるはず。今までずっとこいつらに苦しめられてたんだもん。これぐらいしてもいいはずだよ?」


「楓子ちゃん……愛海ちゃんだけじゃなくて……あの3人にも手を出したの……?」


「直接手は出してないよ。色々裏で操ってはいたけど」


「そんな……まさか……楓子ちゃんが……?」


「ふふふっ、そう。全部あたしがやったの。こいつらにやられたことを倍返ししただけ。因果応報ってやつ」


クックと喉を鳴らして楽しそうに笑う新村の顔はもはや人間のものとは思えないくらい邪悪だった。


悪意の塊。


新村にとってすでにあたしへの復讐なんてどうだっていいことなんだろう。


とにかく、少しでも痛めつけられる方法を探し、楽しんでいる。


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