イジメ返し ~復讐の連鎖・はじまり~
ごめんね、お母さん……。
ごめんね、シュン。
二人を先に残して逝くあたしを許してください。
新村……ごめん。
今まで……本当にごめん。
千代、明日香、ヒカリ……。
3人にもちゃんと謝りたかったな……。
あたしは友達という存在を利用して生きてきた。
ヒカリの彼氏であり哲にちょっかいを出したこともある。
万年2位の明日香を腹の中では笑っていた。
千代はあたしへのボディーガードとして利用していた。
もし生まれ変われたら、今度はちゃんとした友達を作ろう。
利用したり、されたり……そんなの抜きにして……
本当の友達ができたらいいな……。
心の中で呟くと同時に体が地面にものすごい勢いで叩きつけられた。
ドンッという音が耳に響いたと同時に、思考がシャットダウンされた。
足と腕がおかしな方向に折れ曲がり、頭の周りには大きな血の海ができる。
目をつぶると、『おねー』とあたしを呼ぶシュンがあたしに抱きついてきた。
そっとその小さな体を抱きしめ返した時、あたしはこの世から抹殺された。