イジメ返し ~復讐の連鎖・はじまり~
「どうして殺したの……?どうして愛海ちゃんを……!!愛海ちゃん、本当に反省してたのに。それなのにどうしてこんなひどい仕打ちができるの!?他の3人だって……――」
体を震わせて怒りをあらわにするミチルちゃんをあたしはキッと睨みつけた。
「は?あいつら4人がいなくなってようやくミチルちゃんの望むいじめのない仲良しクラスになれるんじゃん。それが不満なわけ?」
「だからって殺す必要なんてないでしょ!?」
「山田ヒカリは殺してないよ?でもまぁ、おかしくなっちゃったみたいだけど。広川明日香は自殺。荒野千代は殺されちゃったらしいけどあたしは直接手を下してないし。殺したのは石川愛海だけなんだけど……あたしお巡りさんにつかまりたくないし、石川愛海も自殺ってことにするつもり」
「あたしは見てた……。楓子ちゃんが愛海ちゃんを殺すところを……!!」
「ねぇ、さっきからウザい。あんまりグダグダ言ってると、ミチルちゃんも殺しちゃうよ?その男の子も一緒に」
今にも泣き出しそうな男の子ににっこりとほほ笑みかけると、男の子はミチルちゃんの足に顔を隠した。