イジメ返し ~復讐の連鎖・はじまり~
「部活動の子たちが愛海ちゃんに気付いちゃったよ~!!」
「もう?予定より早かったね。じゃあ、ここから早く出ないと」
「あっ、ちょっと待って。何か変。楓子ちゃんこっちに来てみて?」
「何が?」
「いいから~!!早く早くっ!!」
何故か慌てたようにあたしを呼ぶカンナ。
そばに近付いていき地上を見下したものの、特に変わった様子はない。
その時、ふとカンナの手元に目がいった。
薄い手術用らしき手袋をつけている。
……どうして一体そんなものを……?