イジメ返し ~復讐の連鎖・はじまり~
「カンナ、アンタ……」
目を細めてジッとカンナを見つめると、カンナはニコニコと笑った。
「楓子ちゃん、お疲れ様。色々楽しかった~!!この学校に転校してきていっぱい楽しいことができてカンナ大満足ーー!!」
「そう。それはよかった」
「だけどね、カンナちょっと今回はやりすぎちゃったみたい。ヒカリちゃんの足をハサミで刺しちゃったり髪の毛を切っちゃったり……。明日香ちゃんの動画をネットにアップしたのも警察が出所を探し回ってるみたいだし、千代ちゃんを捨てたのもすぐにバレちゃった」
「それは最初から計画済みでしょ?今回のことも愛海の自殺で終わりって話だったじゃん」
「うーん、でもそれじゃ説得力に欠けるの。だって、愛海ちゃんと他の3人は表面上では仲良しだったでしょ~?3人に色々なことが起こったからってそれが愛海ちゃんの死には直結しないと思うの」
「大丈夫だって。そんなの適当に理由作ってパパに何とかしてもらってよ」
4人への復讐にはカンナの父の力を大いに利用させてもらった。
カンナがいたからこそ、完璧な復讐を遂げることができた。