イジメ返し ~復讐の連鎖・はじまり~
でも、その前に……
ミチルちゃんとシュン君の骨をどこか別の場所に移動させないとマズイかなぁ。
肉は何とかなっても、内臓と骨はどうしようもないんだよなぁ。
最近、内臓が嫌な匂いを放ち始めた。
本当はあの二人を殺す気はなかったけれど、ミチルちゃんが正義感を振りかざしたせいでこんな結果になってしまった。
『あたし、自首する。楓子ちゃんを見殺しにした罰を受ける』なんて言い出したから。
正義感の塊であるミチルちゃんが警察にあれこれ話すのは目に見えていた。
だから、消えてもらうことにした。
その場にいたシュン君と一緒に。
『カンナ、お前、またやったのかっ?』ってパパに怒られちゃった。
パパと警察は繋がっているからカンナが捕まることはないけど、転校ばかりしていたら誰かに怪しまれるってパパが心配してる。
結局、二人をバラバラにして少しづつ池の鯉に食べさせていたから1か月もかかってしまった。
前からこんなことを繰り返しているせいで、鯉はブクブクと太り、池が狭くなってしまった。
「そろそろ、池も増設して鯉も買い足さないとかな。あ~あ、ワニでも買えたらいいんだけど。これから先もエサには困らないしっ。でも、現実的にはピラニアかな。明日あたり買いにいこうかなぁ」