イジメ返し ~復讐の連鎖・はじまり~
「ありがとう。でも……あたしミチルちゃんのことがどうしても心配で……」
「あたしと愛海ちゃん……幼なじみなの」
すると、ミチルちゃんはポツリポツリと話始めた。
「愛海ちゃんのうち、すごくお金持ちなの。お父さんは大きな会社の社長さんで、愛海ちゃんは大事な一人娘だったの。だけどね、弟のシュン君が生まれてから少しして……愛海ちゃん変わったの」
「変わった……?」
「そう。理由はよくわからないけど、3年くらい前から愛海ちゃんは家族の話をしなくなったし、笑うことが少なくなった。それで家でのストレスを発散するように学校で問題を起こすようになったの」
ミチルちゃんの言葉にふとある出来事を思い出した。