3つ星物語
今日は日曜日。
すっかり秋の様相をした淡く優しい光が、自宅リビングの大きな窓からさらさらと降っている。
私はリビングと対面しているキッチンに立っていた。
今日はガトーショコラを作るのだ。大好きな直哉くんの為に。
直哉くん――伊津直哉くんとは、中学時代からの私の恋人だ。高校生になって、学校が離れ離れになってもそのつきあいは続いていた。
学校は別れていても、私の直哉くんに対する愛情は強く増すばかりで――。
私は板チョコをざくざくと包丁で刻みながらも、リビングをちらちらと見ていた。
リビングのソファには、遊びにきていた直哉くんが座っていて、彼を取り囲むようにして両脇には私の妹たち――紗生と玖生が座っていた。
「伊津くん、伊津くん。マニキュア、薄いブルーにしてみたの。綺麗?」
「ああ、似合ってるよ」
「男の子って、誕生日に何もらったら嬉しい?」
「僕は、好きな人が選んでくれたものなら、何でも嬉しいよ。その気持ちがね」
すっかり秋の様相をした淡く優しい光が、自宅リビングの大きな窓からさらさらと降っている。
私はリビングと対面しているキッチンに立っていた。
今日はガトーショコラを作るのだ。大好きな直哉くんの為に。
直哉くん――伊津直哉くんとは、中学時代からの私の恋人だ。高校生になって、学校が離れ離れになってもそのつきあいは続いていた。
学校は別れていても、私の直哉くんに対する愛情は強く増すばかりで――。
私は板チョコをざくざくと包丁で刻みながらも、リビングをちらちらと見ていた。
リビングのソファには、遊びにきていた直哉くんが座っていて、彼を取り囲むようにして両脇には私の妹たち――紗生と玖生が座っていた。
「伊津くん、伊津くん。マニキュア、薄いブルーにしてみたの。綺麗?」
「ああ、似合ってるよ」
「男の子って、誕生日に何もらったら嬉しい?」
「僕は、好きな人が選んでくれたものなら、何でも嬉しいよ。その気持ちがね」