3つ星物語
手の中に残る痛み
朝早くに家を出たのに、石ころ蹴りに夢中になって、学校に着くのがひどく遅れた。
昇降口に着き、自分の下駄箱をぱかんと開けた時に、ポン、と肩を叩かれた。
私と同じ顔がそこにはあった。
表情のあまりない、淡々としている紗生がそこにいたのだった。
紗生は低血圧のせいか、私よりだいぶ遅くに家を出る。そんな紗生と出くわすなんて、私はよっぽど石ころ蹴りに夢中になっていたのだと思い知らされる。
「あんた、またイタズラやらかしたわね。さっき、そこで知らない子に怒られたわよ」
すらすらとそう云うと、紗生はすっと行ってしまった。
イタズラ……誰にしたどれだろう。
昇降口に着き、自分の下駄箱をぱかんと開けた時に、ポン、と肩を叩かれた。
私と同じ顔がそこにはあった。
表情のあまりない、淡々としている紗生がそこにいたのだった。
紗生は低血圧のせいか、私よりだいぶ遅くに家を出る。そんな紗生と出くわすなんて、私はよっぽど石ころ蹴りに夢中になっていたのだと思い知らされる。
「あんた、またイタズラやらかしたわね。さっき、そこで知らない子に怒られたわよ」
すらすらとそう云うと、紗生はすっと行ってしまった。
イタズラ……誰にしたどれだろう。