3つ星物語
「玖生(くう)! あんたでしょ! 男子校の前に、私のプリクラとメアド書いたポスター貼ったの!」
さて、窮屈な学校から開放されて、逆ナンでもしに行こうかと思っていた放課後だった。
私は、下駄箱の前で鬼の形相をしたルミに捕まった。
「わ、私、南生(なお)ですけど……」
「ウソおっしゃい。南生ちゃんなら、さっき2‐B組で日直の仕事してるの見たわよ」
「えっと……紗生(さき)です……」
私の言い訳に、ルミは目を細める。
「……そこ、あんたが手にかけてる下駄箱に、ちゃんと古瀬玖生って書いてあるけど?」
怒り心頭に発した彼女は、笑みすらもらしている。
私は内心、ヤバいヤバいとひやひやしていた。
紗生にも南生にも化けるのはムズカシそうだ。
さて、窮屈な学校から開放されて、逆ナンでもしに行こうかと思っていた放課後だった。
私は、下駄箱の前で鬼の形相をしたルミに捕まった。
「わ、私、南生(なお)ですけど……」
「ウソおっしゃい。南生ちゃんなら、さっき2‐B組で日直の仕事してるの見たわよ」
「えっと……紗生(さき)です……」
私の言い訳に、ルミは目を細める。
「……そこ、あんたが手にかけてる下駄箱に、ちゃんと古瀬玖生って書いてあるけど?」
怒り心頭に発した彼女は、笑みすらもらしている。
私は内心、ヤバいヤバいとひやひやしていた。
紗生にも南生にも化けるのはムズカシそうだ。