3つ星物語
「オレンジペコ」
「美味しいよね、それも」
「うん、美味しいわ」
甘いお茶。私は紅茶には必ず砂糖を入れる。
甘いお茶と甘い恋人とのひと時。私が一番の至福を得る時だ。
「それにしても、今日は散々な日だったわ」
「携帯取り上げられたこと?」
首を傾げ、真っ直ぐな丸い瞳で私を見返す。
「それもあるけれど――」
紗生と間違われてこめかみゲンコツをされたことを話した。
「へえ、女子校に彼氏連れ込んじゃうんだ。紗生ちゃんもやるねえ」
「本当よ。私びっくりしちゃった。玖生ならまだしも……」
「だけど、紗生ちゃんも玖生ちゃんも似てるよ。もちろん、南生ちゃんも」
「私たちに共通点ってあるのかしら」
顔カタチはそっくりだけれど、思い当たる節がない。
「時々、突拍子もないことをするところ」
「美味しいよね、それも」
「うん、美味しいわ」
甘いお茶。私は紅茶には必ず砂糖を入れる。
甘いお茶と甘い恋人とのひと時。私が一番の至福を得る時だ。
「それにしても、今日は散々な日だったわ」
「携帯取り上げられたこと?」
首を傾げ、真っ直ぐな丸い瞳で私を見返す。
「それもあるけれど――」
紗生と間違われてこめかみゲンコツをされたことを話した。
「へえ、女子校に彼氏連れ込んじゃうんだ。紗生ちゃんもやるねえ」
「本当よ。私びっくりしちゃった。玖生ならまだしも……」
「だけど、紗生ちゃんも玖生ちゃんも似てるよ。もちろん、南生ちゃんも」
「私たちに共通点ってあるのかしら」
顔カタチはそっくりだけれど、思い当たる節がない。
「時々、突拍子もないことをするところ」