3つ星物語
ツナマヨか。私の大好物だ。
「あんたもそんな男子高の前でビラ配るとか、イタズラ――まあ、結果私にとってはマリア様の如く? 啓蒙活動だったんだけど、そんなつまんないことやめて恋に走りなさいよ」
「うん」
私はまた生返事をしておにぎりにぱくついた。
「男子校生の友だちはたくさんいるでしょう? その中でいいひとでも――ってか、コラ! 何やってんの! 私のおにぎり!」
やっと私の行動にマナミは気がついたようだった。
「だってぇ、私、今、金欠で……ふがふが」
取り返される前に口に詰め込んだものだから、語尾が言葉にならなかった。
「返せ! コラ!」
「ごほん、ごほん。だってぇ、私はマリア様で、キューピットなんでしょう?」
「食べ物の恨みとは別!」
マナミは机に両手をついて、私の口から半分はみ出ているおにぎりを取り返そうとした。
「あんたもそんな男子高の前でビラ配るとか、イタズラ――まあ、結果私にとってはマリア様の如く? 啓蒙活動だったんだけど、そんなつまんないことやめて恋に走りなさいよ」
「うん」
私はまた生返事をしておにぎりにぱくついた。
「男子校生の友だちはたくさんいるでしょう? その中でいいひとでも――ってか、コラ! 何やってんの! 私のおにぎり!」
やっと私の行動にマナミは気がついたようだった。
「だってぇ、私、今、金欠で……ふがふが」
取り返される前に口に詰め込んだものだから、語尾が言葉にならなかった。
「返せ! コラ!」
「ごほん、ごほん。だってぇ、私はマリア様で、キューピットなんでしょう?」
「食べ物の恨みとは別!」
マナミは机に両手をついて、私の口から半分はみ出ているおにぎりを取り返そうとした。