3つ星物語
とんとんとん、と階段のステップを上ったところで、何やら音がした。
携帯の着信音だ。私の携帯ではない、優しいディズニーのメロディ。南生の部屋からだった。
私は今しがた南生に叱られたことに少しイガイガしていて、覗いてやろう、とためらいもなく南生の部屋に滑り込んだ。
相変わらず女の子女の子した部屋だった。
ホワイトパールのカーテンに、艶のあるフローリング。ベッドの毛布は淡いクリーム色だ。
ベッドの上には大きなうさぎのぬいぐるみが座っていた。いつかのバースデイに伊津くんからもらったものだと南生は大事にしていた。
ぺちん、と私は無垢な表情のうさぎのおでこを指で弾いた。
無抵抗のうさぎは、ベッドの上にこてん、と倒れた。
ふと気がつくと、南生の携帯は勉強机の上においてあった。チカチカと青いランプが点滅している。
私は何のためらいもなく、携帯を開き、ぴっぴっと操作してメールを読んでやった。
携帯の着信音だ。私の携帯ではない、優しいディズニーのメロディ。南生の部屋からだった。
私は今しがた南生に叱られたことに少しイガイガしていて、覗いてやろう、とためらいもなく南生の部屋に滑り込んだ。
相変わらず女の子女の子した部屋だった。
ホワイトパールのカーテンに、艶のあるフローリング。ベッドの毛布は淡いクリーム色だ。
ベッドの上には大きなうさぎのぬいぐるみが座っていた。いつかのバースデイに伊津くんからもらったものだと南生は大事にしていた。
ぺちん、と私は無垢な表情のうさぎのおでこを指で弾いた。
無抵抗のうさぎは、ベッドの上にこてん、と倒れた。
ふと気がつくと、南生の携帯は勉強机の上においてあった。チカチカと青いランプが点滅している。
私は何のためらいもなく、携帯を開き、ぴっぴっと操作してメールを読んでやった。