続・元殺し屋と、殺し屋
「そうなんだ…。
知紗辛くないの?」
「大丈夫」
恭真はかっこ良いから…。
モテるのは当たり前だよね。
しょうがないって思い続けていた。
「ところで大地。
このココア、いつもと味が違う気がする…」
「え?気のせいじゃない?
いつもと同じ自動販売機のココアだよ?」
「そっか…気のせいだよね」
クピクピとココアを一気飲みする。
猫舌じゃないチサは、ココアは毎回一気飲みしている。
ココアを飲み終え、プハーッとオッサンみたいなことをする。
それを大地は嬉しそうに眺めていた。
「おぉ、可愛い子がいるじゃねーかー」
「本当だー」
チサと大地の目の前に現れる、チャラい男2人組。
「おねーさん可愛いねー。
弟思いで、俺好みだなー」
「弟思いのおねーさん。
俺らと一緒にどこか行かない?」
弟って、大地のこと!?
大地、チサより背が低くないのに…。
何で弟に見えるんだろう……?