続・元殺し屋と、殺し屋
じゃなくて!
そんなこと考えている暇はない!
「嫌だ!離してよ!!」
「一緒に行こうよー」
「楽しいからさー」
チサの両腕を掴んだチャラ男2人組。
…あーもう、うっざい!
見るからに弱そうだから…何とかなるかな?
そう思っていると。
チサの両腕を掴む男の手が、パシッとはたかれる。
はたいたのは、紛れもない大地だ。
「知紗に触れないでもらえます?」
微量の殺気を出し、大地は2人組を威嚇する。
「あぁん?」
「調子に乗るなよ、弟さーん?」
「おれは知紗の弟じゃありません。
知紗の友達です。
だから守るのは当然でしょう?」
ギロリと睨み続ける大地。
いつもニコニコしているので、その変わりように驚いていた。
「お前、名前は?」
「新野大地ですけど」
大地が名乗った瞬間、チャラ男たちの顔が歪んだ。