続・元殺し屋と、殺し屋
お互いのクラスで出された課題を見ながら、楽しそうに笑う知紗と新野。
…信じられない光景に驚いているのは、俺らだけじゃなかった。
2人を囲むようにギャラリーが出来ている。
「「小松くん!!」」
俺の姿を見つけた女子生徒が大勢集まってくる。
「あの子、逢沢さんよね!?」
「小松くんの彼女じゃなかったかしら?」
「何で新野なんかと一緒にいるの!?」
「…それ、俺が1番聞きたい」
しかし、新野なんかって。
酷い扱いだな。
まぁ良いけど。
って、そんなことより。
何で知紗が…?
すると。
紅羽と花菜が人混みの中に潜り込み、知紗の手を引きながら出てきた。
「な、何するの。紅羽、花菜」
「恭真だよ、知紗」
「恭真!」
すると知紗は、俺を見て目をパチパチと2回ほど瞬きをした。