続・元殺し屋と、殺し屋
すると恭真が、幸せオーラを漏らす2人の元へ近づく。
「ねぇ2人とも、良い?」
振り向いた2人に。
ザクッ
ザクッ
容赦なく恭真は刃を向けた。
2人の腕から、血があふれる。
「知紗から俺の記憶を奪った罪、大きいから…」
言い放つ恭真の目は、殺し屋組織のボスだった。
「そうだね…。
よくもチサの彼氏、泣かせてくれたよね?」
チサも近づき。
ボカッ
ドコッ
2人の頬を1発ずつ殴らせてもらった。
腕を切られ、頬を殴られ。
散々だけど、良いよね。
「ありがとうね。
さっちゃん、大地」
同時にお礼を言う。
だって2人の計画がなくちゃ、チサたちの愛の強さが確かめられなかったし。
恭真の仔猫みたいな泣き顔も見られたし。