続・元殺し屋と、殺し屋
♪バルシーの正体
授業中。
私は上の空だった。
澪鵺と恭真が、バルシーの正体を掴んだ?
全く情報がないのに?
…本当、わからない2人だ。
「玉置」
休み時間。
担任が私を呼んだ。
「何ですか?」
「悪いんだけどこれ、図書室に運んでくれないか?」
「あ、わかりました」
暇なのもあったのでオッケーしたものの。
すぐに先生が渡したモノを見て、私は驚いて後悔した。
「な…何じゃこりゃ……」
先生に渡されたのは、国語辞典10冊ほど。
重いったらありゃしない。
まぁモタモタしていたら次の授業始まっちゃうし。
私は溜息をつき、図書室へ向かった。
図書室は隣の棟にあり、ようやく到着した。
国語辞典置き場を探し出し、棚に並べていると。