続・元殺し屋と、殺し屋






先ほどから私、自画自賛が多いけど。

気にしないでおく。





「あなたは…誰?」

「あれ?
僕のこと、知らないんですかァ?」




間延びした話し方。

相手を油断させる罠だな。

多分本当の話し方は、間延びしていないはず。





「まぁ会ったことありませんからね。
自己紹介、一応しておきますね?」




コホン、と咳払いをした後、その人は再び笑う。

クックックッと言う独特の笑い声。

何故笑うのかは…不明。




「僕はバルシーです。
名前ぐらいは…神崎澪鵺や小松恭真からご存知ですよね?」




バルシー。

現世界一の殺し屋。

私や澪鵺と同じぐらいの能力を持つ、危険な殺し屋…。

まさか校内にすでに忍び込んでいたとは。



「ちなみに僕、皆さんと同い年ですから。
この学校のどこかのクラスに、在籍しています」




そういえば、澪鵺と恭真言っていた。

既にルシバーの正体は掴んだ、と。

忍び込むも何もないわ。






< 165 / 308 >

この作品をシェア

pagetop