続・元殺し屋と、殺し屋
「あれあれぇどうしたのォ?
早くしないと、死んじゃうよォ~?」
「…ハァ……ハァ………ハァ…」
刺されていない方の手で握っていた刀が、地面に落ちる。
力が…入らない……。
「アハハハハハハハハッ!
君、ロンリネスでしょ?
噂には聞いていたよ?
でも、大したことないみたいだねぇ!!」
狂ったように笑いながら、俺を刺していくソイツ。
このままじゃ、殺される。
生きて帰って、その上成功しないと。
…アイツは、紅羽に手を出す。
それだけは、
阻止シナイト……ッ。
「うっ…
うわあああぁぁぁぁああ!!」
俺は刀を掴み、思い切り刺した。
突然の俺の行動にソイツは何も身動きが出来ず、ただ刺された。
俺の顔に、ソイツの血が飛んでくる。
血飛沫って、やつだな。
ソイツは、バタリと倒れた。
何もわからぬまま、力に任せて刺した場所が、心臓だったらしい。
心臓部分に刀を刺したまま、ソイツは倒れている。