続・元殺し屋と、殺し屋
番外編~氷さんと陽詩~
☆氷side☆
「氷さん!」
突然紅羽が、僕のバーに来た。
僕のバーアイスは、僕を情報屋へと育て上げた陽也(はるや)から受け継いだ、大事なバー。
その名も、僕のコードネームから取って、バー・アイス。
「どうしたの?」
紅羽の隣には、澪鵺もいる。
ただし朝早いのもあり、澪鵺はまだ眠そうだ。
正直言って、僕も眠い。
低血圧は困るよねー。
「近々私の高校で文化祭があるんです。
良ければ文化祭デート、陽詩さんといかがですか?」
「え?」
「3日間もあるんですよ!
3日目は私と澪鵺の主役の劇もやります!
いかがですか!?」
ズイッと入場券を渡してくる紅羽。
…違う。
押し付けてきているんだ、紅羽は。
……受け取らないわけにはいかないな。