続・元殺し屋と、殺し屋
紅羽に代わり、澪鵺がきちんと説明してくれた。
片付けをしていた時。
さっさと済ませた2人がいなくなってしまった。
4人で校内を探し回ったが、見つからないと言う。
「僕らも一緒に探そうか?」
「そうしましょう氷くん。
ちっちゃんとキョウくんが心配だものね!」
校内からは出ていないと思うけど。
一応防犯カメラにハッキングしてみるか?
…あ、でもここのセキュリティって危険なんだよね。
かなり監視が厳しいから、バレるかもしれない。
ハッキングはせず、探すか。
「あ、いえお2人さんは探さなくて良いです」
アッサリ紅羽に拒否された。
「だって、文化祭デート中でしょ?
邪魔しちゃ悪いですし」
「えっ、でも……」
「気にしないでください陽詩さん。
必ず2人は戻ってくると思うので!
ただ、もし会ったら私たちに連絡するよう伝えてください」
それだけ言うと、紅羽は涙を拭いて、再び校内を探し始めた。