続・元殺し屋と、殺し屋







総司は、

ソレに気が付いていないの…?





「じゃ、アタシ行くわね」

「はい」




親しげに話した後、金森先輩は帰っていく。

帰り際手を振っていて、総司もそれに答えていた。






「おい総司」

「……んだよ」




神崎に呼ばれ振り向いた総司は、機嫌悪そうに振り向いた。

さっきまで愛想良く金森先輩と話していた総司とは、大違いだ。




「お前、相島のこと、どう思っているわけ?」

「正直、さっきの発言は信じられない」




神崎も恭真も、怒りを露わにしている。

それに比べ総司は、ただ真っ直ぐに2人を見るだけ。




「俺言ったよな?
相島の気持ち、考えてやれって」




普段学校では“ボク”の神崎も、“俺”になっている。







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