続・元殺し屋と、殺し屋
僕はそっと、陽詩の唇を塞いだ。
離すと、陽詩は真っ赤な顔をしていた。
「ど、どうしたの…いきなり……!」
僕は無言で、スッと右手を差し出した。
「…何、これ……」
「…僕の、気持ち」
陽詩は掌サイズの箱を受け取った。
それをゆっくり、開く。
「…………」
陽詩は閉じた箱を抱きしめながら泣き始めた。
止めどもない涙が、凄く綺麗だった。
「嬉しい……ッ」
「…陽詩と、ずっと……一緒にいたいんだ。
受け取って…くれるかな……?」
陽詩はコクンッと大きく頷き、
「氷くん、大好き!!」
僕に思い切り抱きつき、陽詩からキスをしてきた。