続・元殺し屋と、殺し屋
文化祭1ヶ月後
☆紅羽side☆
「これで良いかな?」
「紅羽はどんな姿でも似合うから。
そんな不安そうな顔しないで良いよ」
澪鵺に言われたけど、私はもう1度全身鏡を覗きこんだ。
一回転して、「よし」と頷く。
「良いか?」
「うん、お待たせ。行こうか」
澪鵺としっかり手を繋ぎ、私たちは外へ出る。
私の自宅があるマンションのエントランスへ向かうと、外に車が来ていた。
その車は細長く、ドラマなどでしか見たことがないような、高級車だった。
「お待たせ!」
「うわ!紅羽綺麗!!」
「神崎もかっこいいね!」
「化けたもんだなァ」
「失礼だろ。…まぁ、その通りだけどな」
車の中に乗っていた花菜・知紗・総司・恭真に褒められる。
てか総司と恭真酷い。
化けたなんて…あたしゃ狸か狐か?