続・元殺し屋と、殺し屋






「花菜ちゃん。
何故そう言ったのか、教えてくれないか?」

「教室に…3年生の先輩が来て…。
総司、親しげに話していて…。
それであたし…嫉妬しちゃったんです……」




総太さんは心当たりがあるのか、怪訝な顔をしていた。




「その先輩って…もしかして、金森紘奈?」

「え?
金森先輩を、ご存知なんですか?」




総太さんは、チッと舌打ちをした。




「花菜ちゃん、安心して。
総司の暴走の原因は、金森紘奈だ」




金森先輩が…?




「前に話したよね、総司のこと。
総司、中学生の頃、付き合っていた彼女にお金を盗まれたんだ」

「は、はい…知っています」




お母さんのことでただでさえ女の人に対して恐怖心を抱いていたのに。

その彼女が原因で、悪化させてしまったんだ。




「金森紘奈が、その彼女だ」




え…?






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