続・元殺し屋と、殺し屋
クラス全員が納得したところで、月宮が再び聞く。
けど、誰も手を挙げない。
まぁ主役として出るのは恥ずかしいもんね。
だからといってカナは出ないけど。
カナは総司しか無理だから。
くるくる、と暇なので自慢の茶髪をいじっていると。
「良い加減起きろ」
先生が立ちあがり、総司の元へ行く。
総司の肩を叩くと、眠そうに総司は起きる。
…無防備で、可愛い。
思わずキュンッとしてしまう。
「…おはよーございます」
「おはようじゃないぞ久保田。
お前、何時間寝ているんだ。
今は6時間目だぞ」
「…え?
もう6時間目ですか…」
驚いたように言う総司。
そりゃそうだ。
だって総司は、お昼の4時間目まで寝て、お昼ご飯食べたらまた寝てしまったんだから。
つまり、今日総司はお昼に起きただけ。
授業は全く受けていない。
…それなのに学年2位の実力の秀才。
凄いと思う。
神だとも思う。