続・元殺し屋と、殺し屋
「今日10月1日、何の日かわかるか?」
聞いてみると、全員で首を傾げていた。
レイや恭真はともかく、紅羽チャンと知紗チャンは知らないと駄目だろ。
「今日、花菜の誕生日」
再び全員が「あっ」と呟く。
「まぁ、オレ自身も、花菜たちが家に来た時に思いだして。
プレゼントとか何にしようかなって思っているうちに今日を迎えたから、サプライズに書き変えた」
「書き換えた?
つまりお前、本当に相島と別れるつもりしていたのか?」
レイに向かって指を鳴らす。
「ご名答。
でも、やっぱりソレすると、オレ自身も嫌だし。
だから、サプライズにしちゃった」
「しちゃったじゃないわよ!
花菜は本気にしていたのよ!?」
「知紗チャン知紗チャン。
その拳しまって。
オレさっき花菜に殴られたところ、まだ痛いから」
「ところでお前さ」
「何恭真」
「花菜に触れてて大丈夫なのか?
劇中も抱きしめたりキスしたりとか」
あ…それね。
「全然、大丈夫じゃ……ない!」
バタッ
「おい総司!」
「しっかりして!」
「馬鹿じゃないの!?」
「総司!」