続・元殺し屋と、殺し屋
「その子もいずれ、別れたいと思うはずよ!」
「いえ、彼女に限ってそれはあり得ません」
「何で断言できるのよ!」
「彼女となら、どんな困難も乗り越えていける。
…オレはそう、信じていますから……」
踵を返し、オレは自分の教室へ戻る。
大丈夫。
花菜となら、どこまでも行ける。
オレはそう信じている。
花菜だけだから。
オレの内面を好きになったのは。
オレの全てを知っても、花菜はオレの傍にいると言ってくれた。
…それだけで、オレは1人じゃないんだと思えるんだ。
「総司!」
ほら。
今も彼女が、笑っている。
花が咲くような、綺麗な笑顔で。
「花菜」
ずっと笑ってて。
オレが守るから。
オレの、隣で。
【1日目~花菜と総司~ END】