続・元殺し屋と、殺し屋
「何?」
「おれと…友達でいてほしい」
「友達?」
「そう、友達。
知紗と付き合えないのはわかったからさ。
知紗も小松くんと一緒の方が良いでしょ?
知紗と小松くんの邪魔は絶対にしない。
友達なら、良いでしょ?
小松くんとも仲良くなりたいし…」
友達、か。
なら恭真も許してくれるはずだよね。
大地も悪い人じゃないし。
むしろ良い人だし。
「良いよ」
「じゃあおれのこと、大地って呼んでくれる?
知紗さえ良ければ、おれも知紗って呼びたい」
「わかった、大地」
頷いて、握手を交わす。
「送るよ、家まで」
「ありがとう」
夜遅くなったので、家まで送ってもらう。
さすがに1人で帰るのは怖いかな。
何かあったら喧嘩でやっつけられるけど。
帰り道、大地は沢山話をしてくれた。
色々な話が聞けて、楽しかった。
その上大地とは趣味も好みも一緒で。
同じ話題で盛り上がれた。