Spise・Love〜私が歩いた道〜

お母さんは美優になんて言えばいいか困っていたけど、美優はそのまま抱きしめて貰って居た方が何倍も幸せだった。

お母さんありがとう。素直にそう思った。






やっぱり美優の人生はこうなる事が決まって居たんだと思う。

この幸せは長くは続かない。だからこの幸せを心に刻み込む様に、毎日毎日生活してきた。

美優の予感は正解。もう少しで終わろうとしている。タイムリミットが。幸せの時間が…終わる。






どうして?どうして美優がこんなめに、合わなくちゃいけないのだろう?

何度も思って、何度も自分の人生を恨んできた毎日から、やっと救われた。でも、また戻ろうとしている。

地獄の生活に。地獄の世界に。まるで、美優だけが別の二次元にまた引き戻されるように…



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