Spise・Love〜私が歩いた道〜


「はい」


お母さんはそっと玄関を開けた。


「もう大丈夫ですよ。良かったですね、もう捕まりましたから大丈夫ですよ。」

「ありがとうございました。」

「齋藤容疑者の件なんですが…娘さんは…?」




お巡りさんは、玄関で座り込んでいる美優に気づいた。

「齋藤の娘ですか?」

目は美優を見ているが、質問はお母さんに向けたようだった。


「齋藤のことは、私が説明しますので、今日はちょっとお引き取り下さい。」

それだけお母さんは言って、強引に玄関を閉めた。





「また後でご連絡します。」

そうのこして、お巡りさんは言ってしまった・





さっきの会話からして、お巡りさんは前から、齋藤が来るのを予想していた感じだった。

どういうこと?





頭が回らない。



「お母さん…どういうこと?」



< 116 / 136 >

この作品をシェア

pagetop