Spise・Love〜私が歩いた道〜
きっと私の歩いた道は、けして間違いなんかじゃ無かった。
間違えた道なんかじゃ無かった。きっと寄り道をし過ぎただけなんだよ。
そうじゃなきゃ、今の私は居ないし、こんな幸せは無かったと思う。
過去があって、現在があって、未来があるからこそ、私はここに立って居られている。
過去がどんなに辛かったとしても、苦しかったとしても、その道を今、振り返ってみれば後悔はしていない。
きっとこれが私の道だと思うから。
だから私は今もこの道を歩き続ける…
―――――――……………
「お母さん?」
「なに?」
「なんで私の名前って、道華(ミチカ)って言うの?変な名前って嘉之君に言われたの!」
涙ぐんで言う愛しい娘は、同じ幼稚園のお友達の名前を言った。