Spise・Love〜私が歩いた道〜
何も聞いてこない、明美おばさんに感謝した。
おばさんは、美優の肩を優しく抱いて、賑やかなリビングへと連れて行ってくれた。
でも、おばさんの家族はどう思うだろう?
おばさんみたいに、みんながみんな、優しい訳ではない訳だし…。
ここで受け入れてくれなかったら、このまま美優はどうなるんだろう?
不安が不安を呼び寄せる。
そんな美優に気づいたのか
「大丈夫よ。そんなに怖がらなくても。みんな、優しいもの。」
そう言って美優に、優しい笑顔を向けてくれた。
この笑顔で、安心感が溢れる。きっとこんなお母さんの息子さんは、お母さんみたいに、優しい笑顔をしてあたたかい子達なのかな?
そう思うと、尚更安心感が生まれた。