Spise・Love〜私が歩いた道〜
「はい。わかりました。」
「じゃ、おやすみなさい。」
そう言っておばさんは部屋を出て行った。
部屋を見渡してみる。
最初に目についた、部屋の隅にある大きいベッドに腰をかける。
お尻がどこまで落ちちゃうのか、心配なくらいフカフカだ。気持ちよい。
まだカーテンが閉められていない窓から月明かりが、美優が座っているところに丁度あたっている。
部屋の電気を消して、ベッドに横たわった。
カーテンをわざと閉めずに、美優は月をジッと見つめた。綺麗だな。いつだって、月は綺麗。汚れる事なんて、知らない様でうらやましい。
ボーっと月を見上げて、今日あった事を少しずつ思い出す。
いろいろ有りすぎて、頭の中の整理が必要だった。
だけど疲れていたのか、その内に深い眠りに落ちた。