Spise・Love〜私が歩いた道〜


「ねぇ!」

席に着くと、さっきまで美優の事に何の興味も示さなかった女の子達が、沢山美優の席に集まって来た。




「何?」

「高瀬先輩と知り合いなの?」

高瀬先輩って…慶太の事だ。

「えっ…あーうん」

微妙な美優の返事に、女の子達はちょっと顔をしかめていたけど、

「いいなぁ」

と口々にそんな様な事を言う女の子達。




慶太が言ってた"そのうち"ってこの事か…?

慶太が来た途端、こんなザマだもん。凄いや。

それと同時に女の子って単純だな。なんて思ったりもした。




「ねぇ私、立花 優!よろしくね。美優ちゃん」

さっきまで背中しか美優に見せてなかった前の席の子が、今度は顔を見せた。

「よろしく。」

女の子ってやっぱり単純?で、こんなもんなのかな…

とりあえず慶太に感謝した。


< 28 / 136 >

この作品をシェア

pagetop