Spise・Love〜私が歩いた道〜
「ねぇ!」
席に着くと、さっきまで美優の事に何の興味も示さなかった女の子達が、沢山美優の席に集まって来た。
「何?」
「高瀬先輩と知り合いなの?」
高瀬先輩って…慶太の事だ。
「えっ…あーうん」
微妙な美優の返事に、女の子達はちょっと顔をしかめていたけど、
「いいなぁ」
と口々にそんな様な事を言う女の子達。
慶太が言ってた"そのうち"ってこの事か…?
慶太が来た途端、こんなザマだもん。凄いや。
それと同時に女の子って単純だな。なんて思ったりもした。
「ねぇ私、立花 優!よろしくね。美優ちゃん」
さっきまで背中しか美優に見せてなかった前の席の子が、今度は顔を見せた。
「よろしく。」
女の子ってやっぱり単純?で、こんなもんなのかな…
とりあえず慶太に感謝した。