Spise・Love〜私が歩いた道〜
「ねぇねぇ、美優ちゃん!高瀬先輩とどういう関係なの?」
優ちゃんがこれ程なく、興味津々に聞いてくる。
そのなんかの期待満ちた目に圧倒され、本当の事を言わなければ!って言う気持ちにさせられる。
なんの技だ?凄い技だなぁ。なんて思ったりも…した。
「家族みたいな人。」
はっきり家族です。って言えれば良かったけど、まだ恥ずかしくかった。
そんな言う勇気がなくて"みたいな"って付けてしまう。自分がなんか嫌い。
そんな美優をよそに、目を見開いて驚いて居る優ちゃん。
そして唐突な事を大きな声で言った。
「高瀬先輩と付き合ってるの!?」
はぃ…!?なんでそっちの発想にいくの?
と呆気にとられてた美優を、優の声を聞いた女の子が机の周りに集まってくる。
女の子って…集まるの好きだね。って感じだ。
「どうして?」
「なんで?」
「どこまでいってるの?」
質問攻めの美優。
だから…なんでそっちの発想……?
誰か…この唐突な人達を止めて下さい。
そんな事を思っていたら、弁解する隙間なんてモノは見つからなくて、その内忘れるだろ。そんな呑気な考えが甘かった。