Spise・Love〜私が歩いた道〜

「なんであんなに女の子、集まって来たんだろ。ビックリしたよ。」

帰り道、美優は石をおもいっきり蹴った。

あえて、竜が面白がって居たのをほっとく事にした。
それを言い出したところで、美優は絶対に竜に言いくるめられてしまうから。




「女子はそんな生き物なんじゃね?」

興味なさそうに呟き、美優が蹴った石をまた竜が蹴る。

アスファルトの上に、虚しい音をたてながら、地面に打ち付けられる。

「そうそう。女子って男の事になると単純で、それ意外だと別人の様だよな。」

校門で一緒になった慶太が、何故か面白そうに言う。




「あっ!慶太が言ってた"そのうち"って意味分かっよ。慶太モテモテだね…。」

「そうか?」

「うん。自分でも分かっちゃってるんでしょう?」

「はっ!?何が?竜も結構モテるんだよな。こいつのどこがいいんだか?」


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