Spise・Love〜私が歩いた道〜

美優の一言でちょっと固まる優ちゃん達。

美優がはっきり言うタイプじゃないと思っていたのだろう。




「はっ!?ふざけんなよ!」

沙希ちゃんの怒鳴り声と共に、クラス中の注目の的になる。

そんなに大声だす様な事なんだろうか?




「ちょっと沙希!何大声出してんの?高瀬君に気づかれたじゃん!」

優ちゃんが小声で言う。




…なる程ね。この子達はきっと竜や慶太が好きなんだろうな。高瀬君に聞こえたら、嫌なみたいだしね。

でも、なんで?それと何の関係があるって言うの?




呆れた顔をしている美優に

「覚えてろよ。」

キツネか!?ってぐらい細い目で睨み付けられた。

正直、何を"覚えてろよ"なのかわからない。




しかも、注目になったの美優のせいではない。
人のせいにして、まるで全ての責任を他人に追いやる様な、そんな子達かもしれない。

優ちゃん達みたいに、仲間が居ないと何も出来ない、弱くて意地悪な人が一番嫌い。

こんな人達に喧嘩売られたって、どうって事ない。
相手にすればする程時間の無駄じゃない。


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