Spise・Love〜私が歩いた道〜
意味が分からないけど、にっこり微笑む竜。
本当に何を考えているのか、さっぱり分からない。意味深な人。
でも、美優の質問に答える気はなさそう。
「なんだと思う?」
逆に質問された。分からないから聞いているのに。
なんで、質問に答えないのかな。ジラされるのが嫌いなの、分かっているクセに。
「分からないから聞いているんでしょ!」
竜はククっと笑って、
「からかい概があるな。」
と言って、竜はまた笑った。
そして、タイミングよく始まりのチャイムが鳴ってしまった。
学校で過ごす時間はあまりにも長すぎて、放課後美優は、くだらいヤキモチに振り回されると思うと、自然とため息がもれる。
面倒くさいのが、一番嫌だ。
モテる人と親しいだけでこうなるなんて…慶太と竜は不幸の元だね。なんて、勝手に思い、納得して竜を見る。
竜はあくびをして、今にも寝そうな雰囲気。竜は気楽だな。なんて考えていたら、竜と目があって、美優を見てニヤって笑った。
何を考えてるんだ?本当に。変な事考えてなきゃいいけど。
でも正直いうと、竜の顔を見て少し気が楽になった。だって、放課後にある面倒な事が目に見えている様だから。