Spise・Love〜私が歩いた道〜
「何すんの?」
押された人の顔を見る。
全く見たこともない。なんで、こんな知らない人に、こんな事までされなくちゃいけない訳?
「お前がムカつくから。」
鼻で笑って見下された。
意味が分からない。頭は元々お馬鹿ですけど、あんた達の方がお馬鹿なのかも。
殴りたくなったけど、手を挙げたらダメだ。私の負けが決定されてしまう。
耐えろ美優。自分の怒りを押さえ込む様に、拳を握りしめた。
「何を怖がってんの?ウケる!」
どういう解釈をしたのか、全く分からない。頭がおかしいんじゃないの?
やっぱりお馬鹿だ。そう確信する。
キャハハ
耳が不潔な笑い声で痛くなる。何、この笑い声。変なの。
なんか、動物奇想天外に出てくる変わった動物の鳴き声か?って感じの声。
その声を出す動物はどんな顔をしているんだ?って思い、想像してみる。
心の中で笑っていたが、こらえ切れなくなり、表情に出てしまう。
一瞬シーンと静かになり
「何笑ってんだよ?」
さっきとは大違いの顔で、美優を見た。