Spise・Love〜私が歩いた道〜
あれから美鶴と可奈と一緒に行動する様になった。
優ちゃん達は冷たい目線を注ぐだけで、この間みたいな事を美優にしなくなった。
まあ、竜がいった事も凄く効き目があったと思うけど。
美鶴と可奈はごく普通の子で、どちらかと言えば静かな方だ。
そんな2人のキャラが、美優には合っていて居心地が良い。
2人と話す事と言ったら、すっごく平凡な事。
例えば、今日のご飯はなんだとか。
そんな事を美鶴と可奈という2人の友達と、話せる事が美優にとっての幸せとなり始めた。
「美優、今度遊びに行かない?」
美鶴が嬉しそうに提案する。
「どこに?」
「行くって言う程の場所じゃないけど…美優はまだこの町のこと、あまり知らないでしょ?
だから、案内してあげようと思って。」
可奈はハキハキとした口調で、まるで今から遠足に行くような感じ。