Spise・Love〜私が歩いた道〜
商店街では田舎ならではの雰囲気を醸し出していて、味わってみたことの無い程だった。
この間竜と行った時はそんな感じじゃなかったのにな。多分状況が違かっただけなのかも。
試食のお店を何件も回って、試食でお腹が満たされてしまった。
試食って案外いいかも。これからは、ここにくる時は試食巡りになっちゃいそう。
「試食っていいよね!タダで食べれるし♪」
美鶴が楽しそうに言う。
「うん!てか、今度服見ない?」
一応、今のファッションとやらを、確認しようと美優は提案した。
「それいーね!」
「行こ行こ♪」
服を売っている店は、ほとんどが婦人服ばっかりだった。
ヤング系の服を売っている場所は1、2件しかなく、ちょっと残念。
「ここの商店街、若い子用の服が全くないんだよね。」
可奈がため息まじりに言う。
「隣町に行けば、おっきなデパートがあるんだけど、今から行く時間ないしなぁ。」
美鶴は一足前を歩いて、振り返った。
「今度行こうよ!」
「そうする?」
可奈ははしゃぐ様に言った。
「うん♪じゃぁ、とりあえずこの店行って帰る?」
「うん♪」