Spise・Love〜私が歩いた道〜
「それで、こないだ小学の時のダチにコンビニで会ってさ、お前の元カノ交通事故で死んだんだってな。って言われたんだ。
目の前が真っ暗になった。
一度は好きで仕方がなかったヤツだし、悲しかった。」
「うん。」
「そこまでは、良かったんだ。
なのに…なのに…尚が好きな光輝先輩がさ、偶然コンビニに来て、"お前のせいで尚は死んだ"って。
意味分からねぇよ。」
「…うん。」
「尚はこっちに戻って来てたみたいで、部活帰りの俺を見つけて、追いかけて来たんだと。
今さら何の用があるんだよ。
それで、赤信号の横断歩道を飛び出して、トラックに引かれたんだって。
その時尚と一緒に居たのが光輝先輩。」
「…うん」
「そうに昨日説明されたよ。俺のせいなのかよ?俺、何かしたかよ?俺は、ある意味被害者だぞ?」
美優はただただ頷くことしか出来なかった。
ただ身近な大切な人が無くなった気持ちは、分かる。
だけど美優はお母さんが死んじゃったことを、お父さんのせいにしていた。
たまに思う。お母さんが死んだのは、家族が壊れたのは、もしかしたら、美優のせいなんだって。
美優は竜を抱き締めた。